ゴミ屋敷化してる部屋での子育て|まごのてのアドバイス

2023/04/15

今回は少しシビアなお話です、ゴミ屋敷状態の部屋で子育てをしてることについてです。
私たちにご依頼されるお客様は圧倒的に単身者が多いのですがまれに家族単位のこともあります、さらに少数派ですがゴミ屋敷で子育て真っ最中のご家庭もあります、私が経験した現場2つをご紹介し私見を交えてお話しします。

この記事は佐々木薫が体験を元に執筆しました。

 
ゴミ屋敷での子育てはアウト!
 

この家で子育て!?純粋にアウトです

1.家族5人が暮らす巨大ゴミ部屋

都内のはずれにあるURマンション3LDKでした最初お電話いただいたときに夫婦と子ども3人で住んでると聞いたのでいわゆる物が乱雑に散らかってる系統かなと想像していましたが話を進めると完全なゴミ部屋であるということ、それでもレベルはそう大したことはないだろうとタカをくくっていたのですが実際に部屋を見てかなり驚きました。

本格的なゴミ部屋でしかもかなり内容が悪い部類、コンビニ系ゴミが堆積し(散乱というレベルではない)新聞雑誌は層のようにかたまり圧巻だったのは赤ちゃんの使用済み紙おむつがあっちこっちに投げてありました、そして巨大なゴキブリが壁という壁に闊歩している光景はまさに地獄絵図でした。

私は思いがけず両親に言いました「虐待です!こんな中で子育てしてるなんて正気の沙汰じゃない、どんな事情があるにせよこれはいけない!」

作業はかなり難航し過酷なものになりましたまずあちこちから発掘されるおむつ、そしてゴキブリですゴキブリからしたら今まで平穏に暮らしていたのに思いがけず闖入者が現れたのですから暴れまくります、そんな中その家の一番下の4歳の女の子が言ったひとことで現場にいた全員が凍り付きました。

「おばちゃんゴキブリって鳴くんだよ~キューキューウって」

その子の足や腕にはゴキブリなのかダニなのか何かに噛まれたような跡が無数にありました、私はその子を抱きしめ「もう大丈夫だからね、おばちゃんゴキブリ全部やっつけるからね」もう怒りを超えて悲しみしかないそんな現場でした。


 

2.ワンルームに住む生活保護のシンママ

都内ワンルームに住む人から写真付きのメール問い合わせがありました、写真で見る限りコンビニ系の単純なゴミ部屋でした、ただ写真を見て気になったことが2点あり部屋の隅に粉ミルクのような缶が見えることと子ども服らしきものが見えることでした。

その後メールで数度やり取りすると母子家庭で生活保護をもらってるらしくまとまったお金が用意できないので依頼はできないという返答でしたが写真に写ってる子ども服がどうにも気になり電話をしたのでした、電話の向こうはまだ若い声ですが意外にはっきりした物言いという印象、思い切って「お子さん何歳?」と聞くともうすぐ5歳ということでしたので粉ミルクの缶はかなり以前の物でゴミを溜めて3年以上は経過してるということになります。

お金がないから片付けられないと言ってる場合ではないでしょと若干説教じみたことを話しましたがそれ以上の進展はありませんでしたが数か月ほど経過した頃に都内某区役所の生活保護の係から片付け依頼が入りそれも緊急を要するので大至急というものでした、その現場住所を聞いてびっくりで、数か月前のシンママさん宅だったのです。

経緯はお子さんが救急車で搬送されることがありその時に部屋に入った救急隊経由で児相へ相談そこから生活保護課へ連絡となり私たちへ緊急のお片付けとなった模様、どうして救急搬送になりどんな結末になったかは伏せますがゴミ部屋はある意味SOSサインとなる場合もあるということを感じました、数か月前に私たちに接触してきた段階で私が行政に相談する手段もあったなと考えさせられるものでした。

ゴミ屋敷に暮らすと精神が病む


 

ゴミ屋敷暮らしは心が病むそして壊れる

過去の虐待事件から考察

いわゆる虐待事件で有名な事件(報道された範囲)の当事者の住まいは荒れています、すべてかどうかはわかりませんがかなり以前の大阪の事件、東京目黒の事件でもニュースでチラっと部屋が映ってましたがゴミ屋敷化していました、去私なりの持論ですが「部屋が荒れてるときは人間関係や家族関係も荒れている」です。

今までこの環境で子育てをしてるの?!という現場にいくつも遭遇しました、料理ができないキッチンや池のようなお風呂、埃だらけの衣類にゴキブリが這いまわる食卓。

まぎれもなくこれは虐待です!

幼児やペットは自分で住まいを選べません与えられた環境で生きるしかないのです、このまま虐待を続けますか?
手遅れになり後悔する前に今すぐ行動を起こしましょう

お金がないとか時間がないなどはただの逃げ口上です、自分で乗り切れないときはSOSをキチンと発信しましょう、すべての事案で手を差し伸べることが良いこととは思いませんが解決策は見つかるはずです、とにかく自分で抱え込まずに相談することが大事です。
 

ゴミ屋敷に住む子どもたち

このように私たちはゴミ屋敷に住むことを余儀なくされている子どもたちをたたくさん見てきました、自分の意思ではなくそこに暮らすことを強いられた子どもたちには特徴的なことがいくつかあります。

1.すごく甘えた、人懐っこい。
初対面の私たちとすごく遊びたがります、最初は無邪気でかわいいねと思ってたのですが何か意味があるように思えてなりません。

2.靴のまま部屋にあがることを躊躇わない。
そりゃ当然です、(1)で書いたお宅の下の子は部屋の「床」を知りませんでした。

3.太り気味、もしくは痩せてる。
これは明らかに栄養の過不足です、まともに料理が作れないのですから当然こうなるのは道理です。

4.皮膚関係、呼吸器関係の疾患があるかもしれない。
皮膚がやたら荒れてたり、時々ゼーゼー言ってることが多い、ドクターじゃないのでわからないけど何か関係があるはず。

5.集中力がない、多動症。
何日も一緒にいるわけではないので確実なことは言えませんが見てると集中力がががなかったり落ち着きがなかったりする子が多いように思います、おそらく食事も関係するでしょうし、あまりにも目から入る情報が多すぎる、と言ったところでしょうか。

その他にもありますがやはり普通の環境で育つ子とは明らかに何らかの弊害があることは容易に想像できます、ゴミ屋敷を解消すればこれら全部が改善されるとは思いませんが部屋が大きくかかわってることは間違いありません。


 

SOSをきちんと出す勇気を持とう

ゴミ屋敷から抜け出そうと決意したら・・・

まずは自分で片付けることができるかどうかを考えましょう、技術的なものだけではなくモチベーション維持ができるかどうかです、ゴミ屋敷のお片付けは程度にもよりますが中長期かかる可能性があるので片付けに対するモチベーション維持がとても重要になってきます。

急ぐ場合や自分では手に負えない場合はゴミ屋敷の片付け専門の業者に相談しましょう、その際もけっして料金だけで決めるようなことはせず目標となる部屋作りができるかどうかで選ばないと後悔します、お子さんがいる家庭ならなおさらです。

もし東京近辺なら迷わず私のところにご相談ください、的確なアドバイスと完璧なお片付け清掃を行いますが当然お金はそれなりにかかります

相談方法はLINEがお手軽です、また専用のお問合せフォームもありますのでお気軽にご相談ください(どちらも写真必須です)
 

ほんの少しだけ勇気を出せば解決するゴミ屋敷

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私たちはゴミ屋敷のことやそこに住む人たちのことを日本一理解している業者ですので安心です、コンプライアンス遵守、スタッフも得体の知れない者は1人もおらずすべて正規雇用者で運営しています。

子育てを終えたスタッフや人生の辛酸を舐めた女性スタッフも在籍していますので安心してご相談ください。


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