不用品回収の料金相場とゴミ屋敷片付けの違い|まごのての解説

2023/04/14

私たちへのご相談で「不用品回収をお願いします」という言葉から始まることがあります、この言葉はオールマイティなのかいろいろなシーンで使われることが多く私たち業者とお客様間で若干の認識のズレがあるようです、おそらくこのような視点から書いた記事はありませんので不用品回収とゴミ屋敷片付けの違いや費用の差や相場観をお知らせします。

この記事は佐々木久史が執筆します
 
ゴミ屋敷片付けと不用品回収の違い
 

ゴミ屋敷片付けと不用品回収の違い

言葉が違えば内容も変わる

冒頭で書きましたが「不用品回収をお願いします」という相談から始まることがあるのですがヒアリングを進めると実はゴミ部屋でそのお片付けが必要ということがあります、同じようにこの言葉から始まり実は特殊清掃や遺品整理が本当の望む作業だったりすることが多いです。

確かにゴミ屋敷(部屋)は不用品(ゴミ)ばかりですから広い意味では間違いではありません、これはおくまでも業者目線なのですが不用品回収と聞けば家具や家電などの粗大ごみを回収するだけという判断をしてしまいます、一方ゴミ屋敷片付けとなると単純に回収とはならずいわゆるお片付けや清掃の要素が加わりますので作業内容がまったく違うということになります、同様に遺品整理も同じで確かに遺品整理は家具や家電も捨てることになるためなんとなく意味合いは似てますが作業内容はまったくことなり整理するという要素が加わりますので単純な不用品回収とは一線を画します、ですがこれはあくまでも我々業者目線の話であってお客様はその線引きが何なのかは実はわかりません、わかっていなくて当然というのが現実的なところではと思います。
 

不用品回収と遺品整理の境目?

以前遺品整理のお問合せで面白いものがあり思わず唸ってしまったことがあります、正直我々業者でもなるほどと思ってしまう内容でした。

このお客様はその少し前に特殊清掃を行ってる方で私たちの特殊清掃後にご家族で遺品整理をしたという経緯があります、そして私たちに遺品整理が終わったので回収をお願いしますと連絡がきたのです、前段階で特殊清掃を行ってることから回収ではなく遺品整理ですよね?と聞くとそのお客様はこう言いました。

遺品整理と言った場合と不用品回収と言った場合と料金が違うでしょ?遺品整理は済んだので不用品回収です。

賛否はあるかもしれませんがこれは秀逸だと純粋に感じたものです、遺品整理は文字通り故人の物を整理する、その中には貴重品や思い出の物をピックアップするという目的があるのです、いわば気持ちが入るのが遺品整理なわけですがその工程を終えた後はすでに抜け殻となったただの「物」ですから不用品回収という認識はあながち間違いではないと見れるのです。
つまりその境目は依頼者の心の内側次第とも取れます、ただ私たちは不用品回収単体では積極的に行っていないこともあり、また前段階の特殊清掃を行っていたりすると心情的に割り切れない部分もあるのです。

女性スタッフで行うまごのての遺品整理
 

不用品回収と部屋の片付け料金の違いとは

不用品回収とその他作業との違いと料金の差

上記のように遺品整理の場合はこのようにお客様や業者の認識で変わります、ちょっとイメージしにくいかもしれませんので引越を例にとりながら進めます。



部屋から荷物(家具)を出しトラックに載せる、この作業は不用品回収も同じです、ですが引越は家具を梱包し通路を養生しキレイなトラックに積みます、一方不用品回収はどんどん荷物を運び出しあまりキレイとは言えないトラックに壊れるのも構わず投げ込みます。



同じ荷物を搬出してトラックに積むという作業内容でもこれだけの違いがあるのです、遺品整理の場合はこれは私たちの場合ですが上記のように引越に近い荷扱いをします、つまりゴミとして扱うのか遺品として扱うのかいわば心根の問題ということになります。

ではその費用はどれだけの差になるのかですが、それこそ各社さまざまですので一概に言えませんが私たちの場合ですと単純な不用品回収と遺品整理とでは1.5~2倍の差が出ます、ではその内訳に少し触れてみたいと思います。

(例)1DK家財一式撤去
押入内ありタンス内物ありリサイクル家電あり



もしこの部屋を不用品回収として作業した場合私のところであれば約16万円で作業時間2時間程度、作業内容はとにかくどんどん部屋から出してトラックに載せるという内容です。

もし遺品整理として作業した場合約22万円で作業時間はほぼ1日かかります、もし2部屋3部屋となれば場合によっては2~3日かかる場合もあります。

この差は何かというと作業費です、処分にかかる費用はどちらも変わりませんが作業費部分が大幅に違います、時間制料金というわけではないのですが2時間程度と試算するのと丸1日かかる作業とでは当然違ってきます、もちろん作業内容も全く違い遺品整理ともなれば要求される内容も不用品回収とは違うのです。

ゴミ屋敷の片付けだともっと作業内容が違い単純な不用品回収とはまったく別物であることはご理解いただけると思います。

ゴミ屋敷や部屋の片付け料金詳細
 

不用品回収の本当の価格相場とは

別のコラムでも書いてますが私たちの仕事は大きくは廃棄物処分にかかる費用と人件費などの諸経費です、単純に人件費と処分費のコスト削減ができれば安く提供できるもしくは利益を厚くすることができます。

言うまでもなく人件費削減は労基法違反や過重労働となる可能性をはらんでますし処分費の削減は不法投棄や不正処理が大前提となります。

不用品回収業者のホームページを見ると軽トラック満載1万円程度が主流で下5千円上1.5万あたりが多いようでこの料金があたかも相場のような印象を与えていますが現実はまったく違います、ここも事例を交えてご説明します。

軽トラック不用品回収

軽トラックの不用品回収のイメージはこのようなもので先ほどの遺品整理で示した部屋であれば2台分というところでしょうか、キャパ的にはタンスや冷蔵庫といった多少大きな物も載りますし小物は隙間に入れたり上に積んだりすることが可能ですがこのイメージ図のようにこれでだいたい満車という扱いです。

これを適正な処分をした場合の原価ですが軽の最大積載重量は350Kgですので300Kgと仮定した場合東京近辺の民間処分場で2万円前後かかるはずです、当然リサイクル家電は法定リサイクル費用が掛かりますのでもし家具や家財300Kgとテレビが1台載っていればそれだけで原価が2万円を超えるのです。

なのにどうして1万円~1.5万円程度の価格表示をしているのかですが、考えれる可能性は2つで1.実際はもっと高い料金を請求する 2.不法投棄や不正処理をする これしかありません。

以前私のところで不用品回収業出身の者が働いていたことがありますがその者が言うには現場で値段吊り上げはデフォで1台で済むところを2台3台と蒸かすのは当たり前でしかも1台の単価もホームページ記載ではなく5万ときには10万以上に膨らむこともあるそうです、また処分に関しても正規の処分場に入れることはあまりなく不正処理に近い形で処分されてたといいます。

もし相場というのであれば軽トラック1台の不用品回収相場は3万円~3.5万円(東京近辺)が本当の相場です。
 

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