清掃業者「まごのて」のゴミ屋敷掃除・部屋の片付けサービス
倉庫系モノ屋敷のお片付けは難易度MAX!『捨てない』選択もあり
2023/09/17
☆この記事は実体験に基づき佐々木薫が執筆します
☆倉庫系ゴミ屋敷片付けの進め方

難易度が高い倉庫系ゴミ屋敷のお片付け
倉庫系ゴミ屋敷はお片付け作業の中でも難易度が高く、片付け業者の中でも倉庫系ゴミ屋敷は敬遠するという業者もあるほどです。倉庫系ゴミ屋敷のお片付けが難しいと言われる理由は下記の通りです。
1.要不要選別の判断がお客様次第である。
2.しばしば作業が中断し進まない。
大きくはこの2点です。明らかなゴミではないから要不要の判断が作業者にはできませんのでひとつずつ聞かねばならず、お客様によっては1つの物の判断に長考されることがあります。2点目は倉庫系物屋敷のお片付けは本人ではなく家族依頼が多いため、作業中にしばしば喧嘩になり作業が中断してしまうことがあります。
事前に綿密な打合せをしていても想定以上に時間が掛かったり、想定以上に片付かないということが起こる倉庫系物屋敷の特徴です。
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本当は片付けたくない倉庫系ゴミ屋敷の人
普通のコンビニゴミなどを溜めた明らかなゴミが多いゴミ部屋と違って、倉庫系汚部屋の人は自分から進んで片付けを決意したという人は稀です。倉庫系ゴミ屋敷のお片付けはほとんどが家族からの相談から始まりますので、本人は片付けなければいけないという問題意識がありませんので、イザ片付けるとなっても進まないというのはいわば道理なのです。今回もいくつかのお片付け事例を元に倉庫系物屋敷の実際をお知らせしていきます。
本人から依頼の引越前物屋敷のお片付け
引越シーズン真っただ中の4月前半のこと、ある一通のメールでの片付け問い合わせがありました。
添付されていた部屋の写真を見ると衣類やダンボール、ぬいぐるみなど大量のモノで埋まっていました、お問合せ内容は引越日が近づいており自分で少しづつ片付けを進めていたがどう考えても間に合わないという内容のものでした。
本人の意向は今回の引越にあたり思い切って量を減らしたいと思ってる、新居は間取りこそ同じですが若干平米数が小さくなり収納(押入れやクローゼット)部も少ないということです。ヒアリングを進めると思い切って量を減らしたいけど何を減らすべきかわからない、そして実際どの程度減らしていいかもわからないという、お片付け苦手女子の典型のような方でした。
倉庫系モノ屋敷を片付ける場合はとにかく事前のヒアリングと意志確認がひじょうに大事です、特に意思確認をしっかり行っておかないと必ず問題が発生します、この方ともしっかり事前の打合せをしっかりやった上で決めた内容は次のようなものでした。
1.前回引越時のダンボールは基本的にノー選別で捨てる。
2.本は雑誌以外は無選別で取り置きダンボールに梱包、ただしカテゴリ分けをしない。
3.下から出る衣類や小物系は無条件で捨てる。
4.普段使いや絶対捨てたくない物は残すけど判断は3秒以内。
概ねこのような意思決定をしていただき目標は50%減としました、これは私たちが主導権を取りながら進めるためのひとつの手法でもあるのですが、とにかく本人に要不要選別を極力させないというところにポイントがあります、これだけ聞けば一見乱暴なやり方に見えますが、倉庫系汚部屋の人に判断をさせるとそれこそ進みません、いくら事前に納得してたとしても見せたとたんに止まります。
ただ実際は進める中でダンボールの中もサッとこちらで大事そうな物はないかのチェックをしながら運び出しています。そして「要不要の判断を3秒で」ですがこれも意地悪いルールに見えなくもないですが、3秒で要不要や使える使えないの判断をしてもらうのではなく無いと困るか困らないかの物差しで判断してもらいます、その時間が3秒という意味です。
ここまでルール決めをしても搬出するそばから「ちょっと見せて」となる場合も多く、その頻度が多くなると本当にまったく進まなくなり結果とりあえずダンボールに詰めただけ、ということにもなりかねません。
倉庫系モノ屋敷片付けの難しさはすべての判断がお客様側次第となるところです、ですのでこの系統のお片付けは日数がかかったり費用がかかったりすることが往々にしてあるのです。
娘と取っ組みあいの喧嘩を始めたお婆さん
施設入所のためにお片付けを娘さんから依頼された東京都内の2DKマンションでのことでした。その部屋に住むのは80代前後の素直そうなお婆さんで、私たちとのお片付け打合せの時も終始ニコニコしており、残す物と捨てる物の区別もはっきりしており倉庫系の中でも比較的楽な部類と思っていました。
お片付けの当日も予定通りサクサク進んで行ったのですが、タンスの中を娘さんと選別してる時にお婆さんの態度が豹変しました。後ろから娘さんの髪の毛を掴み大きな怒鳴り声を上げながら喧嘩を始めたのです。こんなシーンは今までに何回もありこのお婆さんも表面は取り繕っていたものの、だんだんと物が無くなり部屋がガランとしてきたことに対してやり場のない怒りがこみあげてきたのだと思います。
特に物を溜め込む高齢者は「もったいない」という物に対する執着もあるのですが、それより何より頑張ってきた証でもあるのです。今のように何でも簡単に安く手に入る時代ではなく服1枚、タンス1竿でも相当の苦労をして手に入れたのですから思いもひとしおです。
このお婆さんも頭では理解していても目の前からどんどん物が無くなっていくことは自分自身が消えていくようで我慢ができなかったのでしょう。倉庫系ゴミ屋敷の人はこのようにデリケートな面もあるということは覚えておくと良いと思います。
ひと部屋を古本置き場に提供した娘さん
このお客様との出会いがまごのての倉庫系汚部屋のお片付けと高齢者宅のお片付けに対して大きな方針転換となりました。東京都足立区のアパートに高齢の両親が住み、娘さんは板橋区にひとり暮らし、それぞれの部屋を引払って足立区のマンションに引越して同居するというものでした。
両親が住むアパートはとにかく本が多い物屋敷でした。6畳の部屋が丸々本で埋め尽くされていました、最初はこの中から必要な本だけを抜き出して後は処分するものだと思っていたのですが、娘さんは「本は一冊残らず取り置く」というものでした。
理由は、この人たち(両親)は毎日毎日記憶も友達も無くしてるんです、せめて目の前にある物だけでも取っておいてあげたい、それで安心を得れるならいいとこ10年かそこらなんだし。ということでした。この言葉は衝撃的でした、今まで片付けると言えば「捨てる」ことが先行していましたが捨てないという選択肢があることを初めて知ったのでした。
全ての本をダンボールに梱包したら100個に及んでしまったのでさすがにどうかと思いましたが、それでもいいと言うので新居に運びましたが、娘さんの寝る場所が確保できない有様で黙って少し省こうと提案するも、まったく意に介さず「布団1枚のスペースがあれば大丈夫!」と両親の部屋の物はすべて運び入れ、自分の物は最低限という状態でお片付けと引越が完了したのです。
倉庫系ゴミ屋敷は捨てなくても良い!
倉庫系汚部屋は捨てなくていいという方針に変えたのは上記の出来事以降なのですが、捨てなくても良いと言ってもある程度のルール決めは必要でした。やはり安全面と衛生面の確保は必須でその部分さえ担保出来ればたとえ物だらけであっても住んでる本人が快適であればそれで良いと結論付けたのです。
倉庫系物屋敷は持ってるだけで幸せと言う心理
倉庫系汚部屋と言えば高齢者特有のものと考える人も多いですが、必ずしもそうとは限りません。比較的若年層の人でも物へのこだわりや執着心が強い人がいます。育った環境や自身の境遇にも左右されると思いますが、とにかく頑張ってきた人ほど物に対する思入れが強く出ることが多いと感じます。
その感情はけっして悪いものではありませんし、人に迷惑をかけていないなら部屋に積みあがっていようが足の踏み場がなかろうが良いと思います。他人から見ればなんの役にも立たないけどご自身にとっては宝物というのは多かれ少なかれ誰もがあるはずで、その度合いがちょっと強いだけとも考えれます。
倉庫系汚部屋は本人より周囲だけが盛り上がって「片付けろ!」「捨てろ!」となることがほとんどですが、不衛生でなければ良い、安全であればそれで良いと少し寛容になっても良いかもしれません。
物が溢れたら広い部屋に引越す!という人
捨てないお片付けを実践するようになってから、迷惑さえかけていなければ物を保有しても良いということを広くブログやSNSで発信した時期がありました。そんな時期にある若いご夫婦が住むマンションのお片付けを依頼されたことがありました。
子どものいない夫婦でどちらもそれなりの仕事に就いてるいわゆるパワーカップルで、お互いに自室はあるけど趣味の物で溢れかえってるという始末で最近ご主人の趣味の物がリビングや廊下などの領域を犯し始めたということでした。キャパさえあればいくらでも物は増えても良いと思いますが、そのキャパがなくなれば新たに物を増やせば当然溢れます。
溢れないで新たな物を増やすには室内にある不要な物と入れ替えるというのが原則です、ところがこのご主人は室内から捨てる物はない!と譲りません。奥さんの顔色がだんだん変わりとうとう口喧嘩が始まってしまったのです。私はご主人に「もっと大きな家に引越せばいいじゃん!」と言い放ったのです。
二人は私の顔を5秒ほど見つめ、そしてお互いに向き合い「その手があったか!」とにっこり笑うのです、漫画のような本当の話ですが2LDKの賃貸マンションから倍の広さの一軒家を買って本当に引越したのでした。※ただし通勤時間は2.5倍。
資力があるならば物中心で部屋や家を選ぶという手もありますが、正直あまり現実的ではないという気もしますが、本人さえ良ければ物なんていくら持っても良いという典型例でした。
自分のステージに合った物を持つという割り切り
無理に捨てることはないと言いながら少し矛盾したお話をします。根本的な物との向き合い方ですが、かつてかなり頑張って手に入れた思い入れがある物はやはり手放したくありません、たとえ今は使わない物でも持ってるだけで安心という物はあります。
ただあまり過去のものにとらわれ過ぎると前に進めなくなることもあります。これも以前引越絡みのお片付けで伺った女性のお客様ですが、どう見てもこれバブル期の服でしょ?という物がいくつも出てきました。彼女はどうしてもそれらの物を捨てたくないと言います、理由は当時の一番輝いていた頃の自分が身に付けていた物だからということでした。
人間は成長していきます、学生時代、社会人になった20代前半、30代、40代とそれぞれに見合った物を身に付けてきたと思うのです。若いときにはかなり勇気を出さないと買えなかった物もあったことでしょう。その時代では必要で自分自身が最も輝けるアイテムだったと思いますが、次のステージに立ったときには思い切って手放したほうが良いこともあると思います。
今のステージに見合った物を持ち、その時代に輝かせてくれた物は感謝して手放すという割り切りも時には必要ということも覚えておいて損はないと思います。
どんな部屋でもキレイにする!という心意気を持った業者
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